障害について…子どもには、少し難しいテーマなのかなと思っていました。でも、この絵本を読むと、子どもの心にも大人の心にもすっと心の中に入ってくる一つのこと。<みんな一つずつ持っている大切なからだ>
さっちゃんにはさっちゃんの。あなたにはあなたの。。
私は、この絵本をいつ知ったのでしょうか。よく覚えてはいませんが、初めて読んでから何年も、気づかぬうちに、遠ざけていた気がします。大好きな話だったのですが、読むたびに、涙が止まらず、とてもじゃないけれど、子どもになんて読める自信がなかったのです。
しかし、ある日、子どもが少なくなった土曜の夕方。四歳の女の子二人が、私にこの絵本を持ってきて「これ、読んで」…「えっ、長いよ」…なんて最悪な返し方でしょうか↓でも、子どもたちは、「いいよ、読んで」…悩んだ後、私は正直に言いました。「このお話、私、最後までちゃんと読めるか分からないんだ。でも、読んでみようか」…
久しぶりに開いたその絵本は、初めて読んだときよりも、どしっと、私の心に入ってきて、でも、何だか温かいものを残してくれました。半分までくると、こらえていたものも、限界になり、声は上ずるし、つっかいつっかいになってしまいました。すると、「…泣いてもいいよ。」…その言葉に、堪えていた涙が絵本にぽろぽろ。。子どもたちは、しばらく止まらない私の涙をじっと見ていました。その後は、何だか、緊張が解けたように、ゆっくりとまた、読むことが出来ました。何だか、私の言葉で、子どもに何か伝えているような気になるくらいに。
子どもが、言いました。「いいお話だね」…正直いって、本当に絵本の意味が全て伝わっているとは思いません。しかし、子どもたちは、私の涙と、何かを感じている姿に、なんらか感じ取り、心に残ったのではないでしょうか?「何でかよく覚えてないけれど、泣きながら読んでもらった絵本」とか。(願望も入りますが)
ちょっと難しい内容ですが、読んでいる大人の姿や、表情ぜんぶを見て、感じて、子どもはその絵本をそっと、自分の引き出しにしまっておいてくれると思います。そして、その子たちが、もう少し大きくなったとき、もう一度、自分で、自分の心で、読んで、感じてくれたらいいなと思います。
この子たちのおかげで、また素敵な作品を思い出し、読むことが出来て、本当に感謝感謝でした☆☆☆