大好きなおばあちゃんの死を受け入れられないぼく。
表紙のぼくの後ろ姿が、なんとも切なくなります。
そんなぼくが、書き始めた手紙。少しずつ少しずつ、心が癒えていくぼく。
言えるというのは癒えるということ。
きっと天国のおばあちゃんに届いているよ。
ぼくの中に、おばあちゃんはいるんだよ。
変わることなくいつまでもずっとね。
おばあちゃんとの温かな想い出を辿りながら、少しずつ少しずつ、
おばあちゃんの死を受け入れていくきつねの子。
後ろ姿、川のせせらぎ、樹々の揺らめき。
豊かな自然がぼくの心を温かく包んでくれているような、岡田千晶さんの絵が見事です。
心にそっと抱き続けておきたい一冊です。