私は、どちらかというと好きでした。
ぎっしり詰め込まれた色々なものを、時系列ごとに追っていくと発見がある。
単に色彩が好みでもあり、時間が許すだけじっくり見ていたい作品でした。
でも、たぶん、この本を存分に楽しめるかどうかは、時間がキーワード。
子どもであれば、夢中になってしまえばいくらでもこの世界に没入できてしまうでしょう。このごちゃまぜの世界は、あまりに雑多にいろいろなものが絡み合っているので、脳内の整理環境が未発達だと鼻血でも出そうな感じですが。
大人だと、ここのページに何か意味はないか、とつい探してしまう感じ。早く、答えが欲しいから。この情報量をじっくり吟味するほど、そんなに多くの時間は割けないから(少なくとも私は)。
そして、この価格帯。
著者のファンであるならまだしも、そうでない場合時間をかけて色々な意味をこの作品から見出さないと、支払った金額の元が取れない、というたぐいの雑念が湧きそう。
なぜ、この価格設定なのでしょう。
子どもを対象にした絵本ではなく、アート本としての扱い、ということなのでしょうか?