5分間だけ地球から空気がなくなるなんて、ありえない滑稽噺に真剣になってしまう人間の思考構造を、思いきり笑い飛ばせませんでした。
これほどのことはなくても、愚にもつかないうわさ話を真に受けて大混乱になったことがあるからです。
嘘だと思っていてことが、いつの間にか現実味を帯びて、善意から流言流布の片棒を担いだことだってありました。
コロナウイルスによるパンデミックだからこそ、感じることの多い本かもしれません。
でも、一人生き残ったって、どれだけ意味があるのだろうと考えるに至った、多くの人の「悟り」には考えさせられました。