ブックトークの星座の本のリストにあった作品。
なるほど、星にはこんな縁を紡ぐ力があるかも、と思いました。
主人公の「ぼく」が語る、おじいちゃんと星のエピソード。
星好きだったおじいちゃんが、望遠鏡を眺め、
娘も同じように星好きに育ち、ぼくも。
星が静かに紡ぐ時間、といった趣です。
望遠鏡というアイテムが効いています。
何より、えびなみつるさんの描く天空がとても美しいです。
谷川さんの文章は、プラネタリウムにそっと寄り添うナレーションのようで、
これもまた、珠玉の味わいです。
滋味深い味わいは、やはり、小学校中学年以上くらいからでしょうか。