小学生におすすめできる、動物の本はないかと思い、この本を手に取りました。
オランウータンというと、猫や犬よりも子供からのウケがあまりよくなく、あまり手に取られない本なのですが、この本を読んでいると、ジプシーの性格のよさやかしこさが、とてもよく伝わってきます。
『動物のおじいさんおばあさん』が好きな人なら、一気に読んでしまいそうな本です。
ブックトークすれば、手に取ってくれる子供達が増えそうです。
著者の黒鳥英俊さんの、ジプシーへの愛情が強く、動物園の飼育員さんは、動物たちのことをとても大事にしていることも伝わってきました。
後半では、環境破壊の話題にも触れています。
ジプシーは残念ながら、2017年に亡くなっています。
もっと早くこの本に出合って、ジプシーに会いたかったです。
ジプシーの子供や孫には会えると思おうので、今度多摩動物公園へ行くときは、オランウータンの名前をよくチェックしようと思います。