私たちは当たり前ですが、悲しみよりも幸せを願います。
でも、幸せばかりで悲しみを知らない人生はどうでしょうか。
父親から過保護に育てられた少女ダニーナは、ある時吹いてきた風に教えてもらうのです。
世の中には、悲しいというものがあるということを。
ヴィヴィアン・フレンチの「あざみ姫」とよく似ている話だと思いました。
大切な我が子を思うばかりに過保護になる親と、外の世界に出ていろいろなことを知りたい子ども。
親の立場になってみると、子どもに悲しい思いをさせたくないという気持ちがよく分かるのです。
でもやっぱりいろいろなものを見聞きし、悲しみ苦しみも含めた様々な体験をすることによって、人生はより楽しく充実したものになるのでしょうね。
そんなことを思いました。