鉄条網によって隔てられ、自由に行き来できない場所。
戦場のがれきの中で見つけ、少年がせっかく育てた緑も、
兵士によって引き抜かれてしまう。。。
でも、それだけで終わらない絵本です。
サブタイトルは「希望のものがたり」。
鉄条網を挟んだこちらでも、向こう側でも芽を出した緑。
それは、まるで両側から手を出して握手するかのよう…
そんな風に思いました。
この緑が意味するものについて、考えさせられる一冊です。
マイケル・フォアマンは、イギリスの片田舎に住むサッカー好きの若者が、
戦争に巻き込まれていく物語『戦争ゲーム』という本も書いています。