「あいたい 友だち」というのは、“だれ”か特定の人ではなく、誰でもない誰かへ、世界のどこかでいつか合うかもしれない“だれか”のようです。
様々な国の「こんにちわ」とか、「よっ!」みたいな挨拶のかけ声で始まり、主な生活の様子を伝えてくれているので、
意外とページ数があります。
けれども、小林豊さんんの描く世界各地の国々の風景(海辺の町だったり、砂漠だったり)を1ページ1ページ楽しむことが出来ます。
最初の国は日本語の「こんにちわ」で始まっていますが、背景を見ると、あまり日本っぽく見えません。アジアのどこかの国、というイメージなのかもしれません。
描かれている国々は、どちらかというと自然にあふれ、都会都会した場所はありません。
戦争の爪痕とみられる壊れた家を建て直している家族(バルカン半島)や、ほぼ何もないところに学校を建てようとしている人々(アフガニスタン)。
モンゴルの高原からは、移動式テント「ゲル」の中から見える風景が見えます。
1ページ1ページ見応えがあります。
子どもたちに読み聞かせに使うなら、小学校高学年以上にお薦めします。
こういう本を通じて、世界の広さを感じてほしいなぁと思いました。