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きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

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かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば

かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば(小学館集英社プロダクション)

これ、言える? 言えたらヒーロー! みんなで遊べる! 一瞬で噛んじゃうヘンテコ早口ことば!

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ナニカのたね」 渡”邉恵’里’さんの声

ナニカのたね 作:正道 かほる
絵:堀川 理万子
出版社:佼成出版社 佼成出版社の特集ページがあります!
税込価格:\1,210
発行日:2004年12月
ISBN:9784333021178
評価スコア 4.5
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みんなの声 総数 3
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  • 煩悩、爆発!

    【あらすじ】
    いたずら魔女が落とした、「ピンクと黒の縞々の円いもの」は一体なにか?ウサギが最初に拾って、飴でないことをたしかめる。物知り梟は、「しらない」と言えない。とりあえず「ナニカの種」ということで、撒いてみる。目が出て育ち、実がなり…そしてもめごとが巻き起こる。考えさせられる一冊。

    【感想】
    絵本は甘くない。子どもが読むファンタジーだと思って気軽に手を出すと、とんでもない味わいの作品に出会ってしまう。この本は、タイトルや表紙の印象と、中身のギャップが激しくあって、新鮮な驚きがあった。
    読み終わると、考えさせられる。内容が哲学的。動物をキャラクターに仕立てているけど、現実の人間社会に必ずいる「困った人」を思わせる。こういうイヤな部分は、自分も持っているとわかる。そして、作物が育って収穫を迎える段になると、それぞれが自分(だけの)利益を確保したくて、争いになる…今の社会、世界のありようを見事に描いていると思った。

    子ども時代も、嫌なことはいっぱいあった。大人顔負けに、争いもあるし、嫌な奴もいるし、自分の中に嫌な性格を見つけるし…もう、どうしていいのかわからなくなることもあった。だれでも108つの煩悩があると、仏教の世界ではいうらしい。悩みはなくならないし、問題も解決したと思ったら新たな問題が出てくる。いつまでたっても「めでたし、めでたし」にならないのが、浮世のさだめ。
    この絵本を読んでいて、そんなことを考えてしまった。

    あんなにかわいい見た目の〇〇さんが、こんなに強欲だったなんて!普段はあんなにいい人なのに、いざとなったら冷たいものだね…そんな風に、表面上のいい人をすかして本音の部分が見えてくる経験を、これからこの本を読んでいる子どもたちもきっとするのだろう。そうやって、大人になって年をとっていくのが、浮世のさだめ。

    投稿日:2017/05/11

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