ある日、エンさんは、まよいパンダをみつけるのです。
体の弱いパンダを背負い、ひとやまこえ、ふたやまこえ、医者通い。
初めは、ちいさいちいさいパンダ。
夜中に何度も、ちいさい娘を病院まで連れて行ったのと重なりました。
自転車の後ろに乗ったパンダは、少しずつ大きくなっていきます。
見えないけれど、ふたりの暮らしぶり、絆が深まっていく様子がわかります。
やがて、医者通いは…。
きっと我が家も、いつかこんな風になるんだろうなって。
時は流れる。子どもも成長する。
長い長い時間をかけて築き上げた絆。
なんだか、グッとくるお話でした。