動物園のわにのアリ君、歯いたです。
係のおじさんも暢気ですね〜。
歯いたは辛いですよ。早く病院へって、おもいました。
たいしたもんです。アリのプロ意識。凄い!
歯痛で檻の奥に一日引っ込んでいると、こどもたちの「アリ!アリ!」というラブコールを聞き、とても情けない気がしたそうです。
さて、いよいよ歯医者へ。
えっ、え゛〜〜〜〜〜っ、一人で行くの?
それもバスに乗って?
と、こんなことに驚くようじゃ私の感性もおしまいですね(笑)。
反対方向のバスに乗ってしまった事をこれ幸いとばかりに、隣りに座った男の子の家へ遊びに行くことに…。
パパの正体を明かさぬ辺り、なかなか賢い男の子でした。
歯痛で気が立ちやすくなることから、正気を失う行動に出ることが怖かったアリ。
歯医者さんへの足が遠のくのもわかりますが、信頼できる友人を得て、無事診察が終わって良かったですね。
それにしても、ママが男の子のお話を、空想の事と片づけているページには笑ってしまいますね。
ドリアンさんの挿絵が楽しかった。
軽く細い線のタッチながら、明解にユーモラスに伝えてくれます。
お子さんが絵も楽しみながら、読める一冊だと思います。