藤城清治さん86歳の最新作は60年の時を経て、再びこのお話をカラーにして、経験と技術と感動を込めて作り上げたものでした
これが影絵かと思うほどの繊細さが、見ているものを感動させずにはいられません
アンデルセン童話はすべてのものに命を吹き込み人生を描きだすと作者が言っています
今では、欠けてびんの首だけになってしまったぶどう酒のびんが、わが人生をふりかえりながらの語り口は、中高年の世代に共感を得るのではないでしょうか・・・・?
「この世の中には、お互いに気がつかないで、通り過ぎてしまうことが、たびたびあるものです」の言葉には自分自身の生き方にもう一重深みを感じさせるものでした
あわただしい現代社会ではありますが、もう少しじっくり生きても良いのかなぁ〜と