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水木しげるのおばけ学校4 おばけ宇宙大戦争」 渡”邉恵’里’さんの声

水木しげるのおばけ学校4 おばけ宇宙大戦争 作・絵:水木 しげる
出版社:ポプラ社 ポプラ社の特集ページがあります!
税込価格:\1,100
発行日:1980年12月
ISBN:9784591012253
評価スコア 4.33
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みんなの声 総数 2
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  • 第一刷1980年、昭和55年。80年代にテレビアニメで放映された「ゲゲゲの鬼太郎」世代の私には、非常に懐かしい名作絵本。
    簡単な文章と、水木先生の渾身の妖怪絵画が贅沢に組み合わされた物語。
    ・おばけ宇宙大戦争
    ・ねこ町キップ の2話を収録。

    第2次世界大戦を経験した筆者は、その体験を漫画によく反映されている。宇宙人が地球を征服しに攻めてきて、大都市を襲撃する。人間には非常に効果があった超化学兵器(くさい匂いを発する、という画期的なもの。殺傷能力、おそらくゼロ)が妖怪には効かない。鬼太郎をはじめとする日本の妖怪連中は「日本が征服されれば、おいらたちも不自由するんだぜ」という理由で立ち上がり、反撃する…
    なんとも生活感あふれる生々しい台詞で、笑える。
    護衛もつかずに総理大臣が民衆のなかに出て来たり、結構、なりふり構わず、登場人物がどんどん自分の役目をこなしていく素早く、簡素な展開。このずんずん進んでいく、やや強引な感じが水木作品の魅力でもあり、笑いどころでもある。単純明快だ。壮大な話が、意外と庶民臭い感覚で語られ、妙に生々しくておかしく、悲しく、恐ろしい。

    作品中に、侵略される側の悲劇などの悲しみ、人間の愚かさなども組み込まれていて、社会に対する批判や著者の意見などを垣間見ることもできる。

    ねこ町キップは、打って変わって、小規模の謎めいた作品。詳細は是非とも本書を読んで楽しんで頂きたいが、読了後、日常の中にもちょっとしたことで異界へ紛れ込む可能性を感じて、ちょっと怖い作品だ。

    投稿日:2020/01/17

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