「ともだち」って何だろう?
公園で出会った見知らぬ子のことを「ホラ、おともだちも遊んでるよ」などと言うことがある。
あるいは「1年生になったら、ともだち100人できるかな」という有名な歌もある。
「ともだち」って、分かっているようで実は奥が深い言葉です。
谷川俊太郎さんの簡潔な文章と、和田誠さんのシンプルだけど優しい挿絵。
読み聞かせしながら、息子は「そうそう」「分かる分かる」と頷きながら聞いていました。
あまり友だちの多くない息子ですが、押し付けでない文章に共感するものが多くあったようです。
中でも「一人では届かない背中も ともだちがいればかいてくれる」のページが面白かったようで、「服の中に手を入れてかいてくれるのって、よっぽど仲がいいんだね」と感心していました。
後半の写真のページは、大人である私も心が痛くなるようでした。
たとえ会ったことが無くても、「この子の為に手助けがしてあげたい。何かをしてあげたい」と思う気持ちがあったなら、その子はともだちなのですね。
誰だって、一人では生けていけない。
もし、一人でも自分を理解してくれるともだちがいたなら、どんなに心強いことでしょう。
笑顔溢れる人生には、なくてはならない存在。
それが「ともだち」ですね。