ともだちとは・・・。こんなとき、ともだちはどんな気持ちかな・・・。シンプルだけど、言葉にするにはなかなか難しい、友達の定義や友達との関わり方を、押しつけがましくなくやさしい言葉で一緒に考えてくれる本です。
ページ数は多いですが、文章は少なく絵も多いので、友達付き合いの始まる幼稚園生にもよさそうです。深くはわからなくても、何か感じるところはあると思います。人付き合いで悩むことの多い、思春期の子供たちにはぜひ読んでほしいです。クラスで先生が読み聞かせなどにも使ってほしいなと思います。みんなで友達を考えるきっかけになると思うので。
身近な友達だけでなく、もっと広い世界にも目を向けています。貧しい国の困っている人たちも、たとえ会ったことはなくても、友達だと、仲間だと教えてくれます。みんながこのことを思い出せば、戦争なんて起こらないのに・・・。
私は、学生時代の思い出や友達のことを考えながら読みました。しみじみと、かみしめながら。故郷を離れてしまったため、なかなか会えない友達が多いので『ともだちって そばにいないときでも いまどうしてるかなって おもいだすひと』に救われた気持ちでした。
ときどき谷川俊太郎さんの言葉を思い出しながら、親子ともども、友達付き合いを大切にしていきたいと思います。