たかが、絵本と侮ってはいけない。
現代には友達がいないという人、友達ができない、作れないという人がいる。そんな人に贈る、子どもから大人までとても役に立つ参考になる絵本です。
友達って何だろうか、どういう関係だろうかという問いから始まり、それは親友、生涯の友達ができるまでのステップ。
次に友達になったら、相手に何をするかを教えてくれる。これは生涯の親友や結婚に結びつくかもしれないヒント。
独りではできないことも、友達とならできること、社会では独りでは生きていけないことを教えてくれる。
そして、相手の気持ちを思いやること。子どもの頃は、ついやってしまうことでも、結構大人になってもやってしまっている相手を不快にすること。
けんかはつきもの、でも意見を述べ、相手の意見にも耳を貸し、謝罪して仲直り。昔からのけんかのルール。一つ自分に覚えがあるのが、両親や先生に言いつけるのはずるいんじゃないかという文には、どきっとした、正当な回答を求めたいだけに言いつけるのだけど、当事者同士でしっかり話し合うことが大事で、それなしに言いつけるのは良くないこと。いじめの始まりなんてこんなことかもしれない。
ともだちには色々な形があることを教えてくれる。現代のLGBTなどのマイノリティも友達だと理解できる。
あったことがない、世界の色々な境遇の子ども達も友達。人間のみならず生物みんな。だから、助けに行ったり、募金したり。
この本に出合えた人は、今の時代からこの先の未来へ社会で活躍できるのではないでしょうか。そんな気がします。