自分のことをちゃんときいてくれる人がいる、遠いところへいきたい!
と、子どもなりに精一杯に考えて行動するようすが、ほほえましいお話でした。
遠いところが、自分の家から歩いていける距離のところだったりして、笑えます。
それに、欲求不満な仲間どうしが集まるものだから、お互いの要求を受け入れられず、不満が衝突しあうところも見ものでした。読んでいると、「じゃあ、どうしたら、お互いが仲良くなれるのかな?」って自然に考えることができると思います。
男の子が仲間と別れてまたおうちに帰るところが、かわいいですね。やっぱりおうちが、そしてお母さんのことが一番好きで、どんな自分でも受け入れてくれるのは、お母さんであることを、この子は知ってるんですね。
いったんお母さんのもとを離れ、そしてまた戻ってくるという流れは、「かいじゅうたちのいるところ」と似ているなあと思いました。