小さい子どもに人気があり、沢山の絵本が出版されているうさこちゃん。「ちいさなうさこちゃん」のレビューにも書きましたが、私は断然石井桃子さんの訳が大好きです。同氏の紡ぎだす様な優しくて温かく、そして単純で潔い日本語をどんどんストックしていって欲しいからです。初版から44年経っても色褪せない魅力は本物だと思います。
もちろん、幼い頃の私も大好きな一冊でした。
雪の日に大喜びで遊ぶうさこちゃん。
生き生きと楽しげに遊ぶ様子が短い文からしっかり伝わってきます。
また、ことりの気持ちを思いばかり、問題を解決する優しさ。
うさこちゃんのお母さんの大きな愛情。
全てがすっくりと心に落ちてきて心地よいです。
娘はうさこちゃん好きなので表紙を見る度に大喜びです。
うさこちゃんの遊ぶ様子に目は釘付けになります。
しかし、内容が少し難しいようで途中で放棄する事もしばしばです。
季節感のある素敵な一冊なので、来年の冬には一緒に楽しめたらと期待しています。
「ごらんなさい」「ほうぼうの」「いってまいります」「えりまき」「きぎれ」といった最近は使うことの少ない表現も含まれるので、娘の日本語の拡がりにも繋がってくれるかと思います。