屋根裏に住むねずみ、マシュー。両親の望みはマシューが医者になることでしたが、マシューの夢は「せかいっていうものを見たいんだ」ということ・・・
ある日、美術館へ行き、色々な絵画と出会うことで、ここには世界がまるごとあると感じたマシュー。
その夜、素晴らしい絵の中を歩く夢を見る・・・
将来の夢は無限の可能性を秘め、どこまでも広がっていくもの。それは寝ている時に見る夢と同じなのかもしれません。そしてそれはそのまま絵画の無限の世界へとリンクしていく・・・
現実世界へ戻ると、そこにあったのは屋根裏の寒々しい光景。
でも、絵画の素晴らしさを知ったマシューにはそれらが魔法のように輝きだして見えたことに驚きました。
世界が見たいというマシューの夢は絵かきになることで叶えられ、彼が描いた一番大きな絵は、あの時に見た夢を描いたものでした。ちゃんとそばには大好きなニコレッタもいますしね☆
絵画をモチーフにしているだけあって、色彩豊かで、想像性にあふれる素敵な絵本だと思います。