節分も近いので、こちらの絵本を選びました。
「モチモチの木」や「花さき山」も素敵ですが、私はこの作品の中のソメコのキャラクターが好きです。
疲れを知らず「遊ぶ」事に夢中です。
遊び相手探しにも貪欲で(笑)、オニはまんまとソメコの術中に陥ってしまったようにも見え、笑っていまいます。
こどもって、本当に遊んでくれる人を求めて入るんですよね。
「忙しいから」とか「あとでね」とかで、スルリと息子を交わしてしまった時に、ちょうどこの作品を読んで反省させられました。
オニは、邪悪なもの恐いもの、人間に災いをもたらす象徴のようにシンボル化されています。
が、そんなオニが人間の女の子一人に手を焼く様子が、このお話の面白いところです。
オニがソメコの家へ出した手紙が、脅迫状かと思いきや……。
オニの恐ろしさを解っているお子さんが読むと、きっと楽しいと思います。