はじめてこの本を読んだとき、娘も私も、ところどころで「わあっ」と歓声をあげました。
寝室に木がにょきりにょきりと生えてくるところ、かいじゅうおどりをするところ…。
ちょっと怖いんだけど、わくわくするような場面がいっぱいというのが、親子で一致した感想です。
挿絵がとにかくすばらしい。
不気味だけどユーモラスでかわいらしくさえ見えるかいじゅうたち。
森も空も海も家の中の描かれ方も、どこもかしこもずっと見つめていたくなります。
文章も、読んでいるうちにどんどん楽しくなってきます。
特に「すごい こえで うおーっと ほえて、すごい はを がちがち ならして…」のくだりと「たべてやるから いかないで」のところが好きです。
「やさしい だれかさんの ところへ かえりたくなった」のところで、娘が「お母さんのところだよね」と言ったのがちょっとうれしかったです。