ミリー 天使にであった女の子の話」 たれ耳ウサギさんの声

ミリー 天使にであった女の子の話 作:ヴィルヘルム・グリム
絵:モーリス・センダック
訳:神宮 輝夫
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:1988年
ISBN:9784593502196
評価スコア 4.38
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  • 奇跡が起きてよかった、でも…

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子16歳、女の子13歳、女の子12歳

    グリム兄弟の弟が母を亡くしたミリーという少女のために書いたお話に、センダックがため息が出るような重厚感のある絵で仕上げた作品です。

    村はずれでのどかに暮らしていたミリーとお母さんでしたが、ある日戦争に巻き込まれてしまいます。。「3日たったら戻っておいで」娘を守るため、母は森の奥へ娘を逃がします。ミリーは森の奥で聖ヨゼフと守護天使に出会い、きびしくも温かく見守られ無事3日間を過ごします。約束どおり家に戻ると、そこにいたのは年老いた姿の母でした。森の3日間は実は30年だったのです。

    わが子を戦争から守りたい、その一心から娘を森へ逃がし、その結果、待てど暮らせど娘は戻って来なかった。その間の30年を思うと、このお母さんはどんなに自分を責めたことでしょう。願いが叶い、奇跡が起こりようやく娘を再会をはたせた。
    でも、最後の最後、この結末でよいのだろうか、考え込んでしまいました。
    この物語が広く一般向けに書かれたものであれば、戦争の悲惨さ・母の愛等を描いた本当に素晴らしい作品だと思います。しかしこれは、お母さんを亡くしたミリーのために書かれた物だということを考えると、複雑な気持ちです。
    ☆5つか☆4つか、こんなに迷った作品は初めてです。

    それにしてもセンダックの絵は素晴らしい。「まどのむこうのそのまたむこう」で完全にうちのめされた私でしたが、再びあの時の感動を味わうことができました。

    投稿日:2006/12/22

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