『Little 1』が原題。
アートデザインで高い評価のあった作家さんの作品ということと、
題材が数ということで手に取りました。
よくある数の概念の作品にカテゴライズされると思いますが、
その中に、主人公の1の心理が織り込まれ、意外に深いです。
小さな1は、自分に自信がなく、他の数の物たちの仲間になろうとしますが、
ことごとく失敗、というわけですね。
そこで出会ったのが、「わっか」、つまりゼロ。
この愛おしい関係がたまりません。
谷川俊太郎さんの訳文も軽快です。
この絶妙な関係性が理解できる小学生くらいから、大人まで、
アートも楽しんでほしいです。