冬眠中にふと何かを感じて起き出したクマのアモス。
その何かを探そうとあるおばあさんの家に家にたどり着きますが、
おばあさんは目が悪いので、アモスがクマとは気づかず、
クリスマス・イブの客としてもてなしするのです。
恐縮して御礼ができなかったと悔やむアモスですが、
おばあさんは客が来てくれたことに喜びを感じていたのでした。
一人暮らしのおばあさんの孤独がにじみ出ます。
アモスをおばあさんの家に向かわせたのは
クリスマス・イブの神様の計らいだったのでしょうか。
暖炉の火のような暖かさを感じさせてくれます。
赤、青、黒だけの色鉛筆デッサンが素朴なお話を引き立たせています。
クマの話し方が訳者の出身地の島根方言で訳されていて、
何とも味わい深いです。
ページごとに、家の内と外で、赤、青の枠があって、
おばあさんの家の暖かさまで伝わってきます。
こんなクリスマスの贈り物もあるんですね。