雨の降る日は、外遊びができなくて、窓の外を眺めながら、なんだか頭の中でいろんな空想物語を繰り広げて過ごす時間が、誰しも幼い日にあったのではないでしょうか…。
窓の外を眺める男の子。傍らに置かれた人形は、逆光になってシルエットになっています。
男の子の空想物語の始まりです。
雨の降りしきる日、室内でトランプ遊びをしながら 描かれている色鮮やかなKQJJokerを眺め、頭の中に描き出されたお話。子供らしく楽しい物語でした。
雨の一日の静寂も伝わってくる、精緻に描かれた絵とリズミカルな繰り返しの文で、しずかに、でもユーモラスに展開していきます。
最後には う〜ん! っとうならせられるような感じを受けました。
谷川さんの訳で、繰り返しのリズミカルな文になっていますが、絵が見えにくいと楽しみが半減してしまうので、 集団読み聞かせに用いるには工夫が必要かと思いました。