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そうじきの なかの ボンボン

そうじきの なかの ボンボン(フレーベル館)

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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

カラス笛を吹いた日」 ヒラP21さんの声

カラス笛を吹いた日 作:ロイス・ローリー
絵:バグラム・イバトゥーリン
訳:島 式子 島 玲子
出版社:BL出版 BL出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2010年11月
ISBN:9784776404330
評価スコア 4.33
評価ランキング 15,262
みんなの声 総数 8
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  • 素晴らしい父親像

    戦争で長い間不在だった父親と狩りに出かける少女の実話物語です。
    言葉がなくても父と娘が会話できているのが素晴らしいと思います。
    それだけ心が通い合っているのです。
    しかし、話の奥には大きな問題指摘があります。
    戦争を経験してきた父親は、戦争の怖さを感じなくなったことを娘に語ります。
    その父親が、「ハンター」として畑を荒らすカラスを退治しようというのです。
    カラスにも子育てのような事情があるのではないかと娘は思います。
    父親は、子育ての時期は終わって、もう子どもだとわからなくなっている時期だと諭します。
    父と娘の中に、「戦う者」と「戦いたくない者」の構図が浮かび上がります。
    娘は父親の大好きなのだけれど、「ハンター」としての父が少し怖いのです。

    丘でカラス笛を吹いてカラスと戯れる娘の姿は圧巻です。
    そして、その娘を見て父親は鉄砲を使いませんでした。
    娘の気持ちが判ったからです。
    解説的な文章を排して、心の微妙な揺れ動き、心のやり取りを表現しているので、見ている側も画面から呑みこまれてしまいます。
    透明感のある映像のような絵、人物描写がとてもリアルでソフトで、映画を見ているような感じになりました。
    父親にお薦めの1冊です。

    投稿日:2011/04/07

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