内容的に小学校の中学年くらいから中学生くらいにいかがでしょうか?
決して悪くない文章だし、子どもたちの個性も、物語自体もすごくわかりやすく描かれているお話ですが、
アメリカの低所得者の生活苦や、それに伴う周囲からのさげすみやいじめの問題が胸にこたえました。
最終的に主人公のジョージナは、自分の心から「悪魔」を追い出し、すべてを告白しますが、《犬どろぼう》を計画し、実行してしまった家庭で、ジョージナとその家族がどんどん悪い方に転がっていくのを助けてあげられるすべはないのかと、こちら側で読んでいるしかないのが苦しくて、つらかったです。
こういう現状がアメリカ社会にあるということを知って、よかったような、悪かったような…。思春期の子どもたちがこの本を読んで、社会への憤りとか感じてくれるかな〜。と、思いました。
好みもありますが、読んで損はないお話です。