小4の娘に聞かせたくて借りてきました。
1960年に亡くなった黒人のリチャードライトというベストセラー作家の
自伝的物語です。
まだ、黒人にまともな市民権もなかった時代
識字はもとより
本に触れることもままならなかった時に
「本を読みたい」と願う強い心と
周囲に流されず自分の考えで物事を判断する理解者がいたことで
まさに、本の扉を開いていくお話です。
音読をするお母さんや
図書カードを貸してくれる白人など
登場する人たちが素敵で
読み進めるほどに、
心に熱いものがわきあがってきます。
物語は作家として成功する場面は描かれず
これからを予感させる列車のシーンで終わっていますが
そこがまた、いい余韻を残してくれます。