おばあちゃんの家に預けられた主人公といとことの関係が、主人公の視点を通して語られています。
いとこのことをちょっと疎ましく思っていた主人公が、ハプニングを通じて、いとこの立場を思いやり、ちょっと成長しているのが感じられます。
以上のことが、身近で楽しいエピソードで示されたかわいらしい絵本です。
ちょっぴり不安で寂しい子どもたちの言葉にならない気持ちを、ゆったりと包み込むおばあちゃんは偉大ですね。
大人の読者には、子どもは誰でも身近な大人に自分が一番愛されたいと思っているのだということに改めて気付かせてくれます。
このシリーズの中でも特に好きなもののうちの一冊です。