平和であることの一つの象徴として文化鑑賞ができることがある。出版の自由があり、演劇や美術鑑賞ができること。
現在では当たり前のようなことが、戦争によってできなかった時代があることをこの絵本は伝えてくれます。
「1937年の12月13日、日本軍は南京をせんりょうした」という文章にとても居たたまれない思いがしました。
その時代に生きていなかったとはいえ、日本が他の国に侵略した歴史事実についてです。
何事もなく平穏に生活が行われていた日常が、ある一つの出来事で全く変わってしまう、いえ変えられてしまうこと。
過去のことでなく、今尚世界のどこかでは戦争や紛争が後を絶たないこと。
平穏な日常生活の中ではともすると忘れてしまうことを改めて思いました。子どもたちが戦争について学ぶ前に、大人として歴史を知っておきたいと思います。