全ページ試し読みで読みました。
手島圭三郎の版画が幻想的な世界へ誘ってくれます。
北海道の冬景色が眩く輝いています。
どのページもとても丁寧に描かれた版画が素敵です。
枯れ葉の少女が、疲れて眠いのを冬のうまは、長い尾で優しく包
みながら、
「来年の春までゆっくりおやすみ」
冬のうまの枯れ葉の少女を見つめる優しい目が素敵で、まるで
母親のような眼差し・・・・・・
冬のうまが透き通った風になった時、そっと吹き抜けて、風の音
は、子守歌。白いふくろうは、遠くからじっと見守っていてくれる
から枯れ葉の少女は、安心して春まで眠れるのだと思いました。