「チェコのイブのできごと」と副題にあります。
チェコのクリスマスの風習を織り込んだ、心温まる話です。
フランタ少年は、アドベントカレンダーを開けながら、クリスマスを心待ちにしているのです。
ある日、お父さんからクリスマスの話を聞き、
ベツレヘムの明かりを教会から分けてもらうミッションを与えられます。
ところが道中、様々なハプニングが起こるのですね。
はじめてのおつかいのような、ハラハラドキドキ。
でも、時には悩みながら、フランタはミッションを遂げます。
この勇気が主軸なのですが、ここに、フランタの優しい心が伴走します。
関わる大人たちの優しさもうれしいです。
そして、小さなイエスさまの存在感。
絵本というより読み物のボリュームですが、
添えられた絵が柔らかくも美しいです。
小学生くらいから、優しい心を感じ取ってほしいです。