家庭内暴力、DVを題材にした絵本は、非常に珍しいと思います。
絵本は、読んで楽しい気持ちになるもの、幸せな気持ちになるものが主なので
この暗く重たいテーマを掘り下げて紙に写すのは、
とても難しいのではないでしょうか。
とにかく字が多いこと、内容が深刻な事から、
決して子ども向けとは言えません。
どちらかというと、大人に読んでもらいたい絵本、
なのだと思います。
描かれている父の威圧感に、
大人の私も心臓がバクバクするような想いでした。
世界のどこかでは、実際にこのような恐怖心を抱いている子どもがいるんですよね。
そしてそのことは、家族しか知らない・・・。
DVを加える本人ですら、どうしたら良いのか分からない・・・・。
果てしなく続く闇から抜け出す方法は、
本人が自覚し治療に望むこと、その勇気を持つことだと思いました。
加害者であれ被害者であれ、
もしもDVで悩んでいる人がいたら、
絶対に読んでもらいたいです。