ズバリ、「がまの油売りの口上」の絵本です。
文字を音読するだけでも十分に盛り上がって面白いこの口上ですが、長谷川義史さんの、クッキリと勢いのあるユーモアタップリの絵に乗せたことで、面白さ倍増。耳で聞くときの、あの怒濤の勢いが蘇るというか…。それだけではなく、絵として見ることができるので、がまや観客の表情とか、景色とか、細かいところまで楽しめます。
みんなで、交代交代で読んで、それぞれの「がまの油」を披露するのも楽しいと思います。
楽しく音読するのはもちろん、じっくり絵を眺めるのも楽しい一冊。
できれば、落語「がまの油」として、後半部分も絵本で読んでみたいなぁと思いました。