ダヤンの絵本、初めて読みました。全ページ試し読みで読んだのですが、突然数ページでボルネオの熱帯雨林にまで飛んだのでビックリしちゃいました。ダヤンシリーズがどんなのか分からないまま、いきなり特別号を読んじゃった感じなのかな、唐突感がありました。
森の中ではいろんな生物が出てきます。ダヤンが蜂になって空を飛んだり。動物好き、ファンタジー好きの息子も喜んでました。
森の中の風景も、アングルがいろいろ変えられていて、空から熱帯雨林の全景が映る場面は情景が思い浮かぶようだし、途中余白にかかれたちょっとした動物の鳴き声が、逆に遠くからこだまして聞こえてくるようで臨場感があったり…ちょっと旅をしてる感覚。大人も十分楽しめました。
そんな賑やかな森から一転。途中からニンゲンの森、たぶんプランテーション?、に入ると物音がせず、対照的に描かれてます。そのニンゲンの森に迷い込んだオランウータンの子どもが母親に「行ってはダメだと言ったのに」と叱られ尻を叩かれます。
なんだか同じニンゲンとしては悲しいような…同じ森なのに道路を一つ挟んで明確に区別される。プランテーションに入ると、害虫や害のある動物として捕獲されたり殺されたりすることもあるのでしょう。
環境問題として、ただ緑が多ければいい気もしていました。でも、そうじゃないんだ、それだけじゃダメなんだ、と絵本に言われてるようでちょっとショックでした。
息子には伝わらなかっただろうけど。いつか伝わってほしいです。これからの森を作る世代の一員として。