イギリスの児童文学作家、アーサー・ランサムの12巻からなる
ランサム・サーガと呼ばれているシリーズの第4巻、とても長くなってしまった冬の休暇のお話です。
活発で、冒険心にあふれた子どもたちの様子が生き生きと描かれています。
舞台はカンブリア湖水地方。
ディクソン農場に冬休みの最後の一週間を過ごしにやってきたカラムきょうだいが、ナンシーの率いる探検隊と出会います。
自分たちで作ったイグルーにD姉弟を招き、二人にモールスや手旗信号を教え、さらに、自分たちの信号も作ります。
スケートに橇、毎日の冒険が終わりかけた頃、ナンシーがおたふくかぜになり、彼らは更に、潜伏期間の一か月を、学校に行かないで過ごすことになりました。
この巻で、手に汗握ってどきどきしたのは、岩場で動けなくなって衰弱した羊の救出劇でした。
そのあとの、ディクソンのおじさんとの関わりもとてもあたたかいものです。