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小公女」 はなびやさんの声

小公女 作:フランシス・ホジソン・バーネット
絵:エセル・フランクリン・べッツ
訳:高楼 方子
出版社:福音館書店
税込価格:\2,530
発行日:2011年09月
ISBN:9784834026757
評価スコア 4.5
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  • 高楼方子訳の小公女

    『リトルプリンセス 小公女セアラ』(西村書店)を読み終わった時に、この話の魅力を1.勧善懲悪 2.悪役の魅力 3.孤高のヒロインにあると思ってそんな感想を書いていました。

    今回の『小公女』(高楼方子訳)は息子にも読み聞かせをしたのですが、同じ話でありながらまた別の思いを読み聞かせ途中から感じていました。

    というのは、この話の魅力はセーラの感受性・自尊心の高さ、想像力を含めてのお話を作る能力、語る能力にあるのではないかということです。

    ミス・アメリアがセーラは私たちには賢すぎたと嘆く場面がありますが、もちろんセーラが大人を見抜く目は持っています。

    その賢さ以上に、セーラが心に秘めていた力の一つは<向こうの世界>へ行ける力ではなかったかと思うのです。

    その力をセーラは「思いつきやひらめき」と呼んでいます。

    その「思いつきやひらめき」の力で、セーラは王女としてふるまうということをして、そのお話から得た力が、その世界に入ることができないミンチン先生をたじろがせたとでもいえるのではないかと。

    あとがきを読んでいたら、セーラが優しい子でありながら、時々とても鋭いことをミンチン先生に言うことはなぜなのか?という話が載っていました。

    『セーラ・クルー』という現在の話の三分の一ぐらいのお話が先にあり、それがお芝居として上演され、その後に発展したのが今の『小公女』ということです。

    『セーラ・クルー』でのセーラは、「感受性が強く変わり者で意地っ張りで物怖じない」性格なのだそうです。

    その元の部分に造型をほどこしていったのが今のセーラということで、時々ふっと強い部分が出るのはそのためらしいということ。

    『小公女』になるまでに、芝居になっていたということもあるのでしょう。

    セーラの語る言葉もそうですが、話の展開や登場人物も芝居にしたらとてもわくわくするものだと思います。

    王女が突然貧しくなるというのは昔話にもありますが、そんな昔話的な話に、いろいろな要素を詰め込んだのが『小公女』とも言えます。

    何度も読んだ話なのに、その話に何度も魅了されるのが名作たる所以なのかもしれません。

    高楼さんというと『小公女』が出てくる『緑の模様画』。『緑の模様画』をもう一度読み返したくなりました。

    投稿日:2011/11/12

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