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谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

彼の名はヤン」 てんぐざるさんの声

彼の名はヤン 作:イリーナ・コルシュノフ
訳:上田 真而子
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:1999年03月
ISBN:9784198609955
評価スコア 3.5
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  • 生粋のドイツ人の少女に起きたこと

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    第二次世界大戦中のドイツと言ったら「ユダヤ人迫害の話」なのでは?と、たいていの人が思うと思います。
    私もこの本を手に取った時、「ヤン」という人物はユダヤ人なのかしら?と思っていました。
    ところがこの作品の中に『ユダヤ人』は一人も登場しませんでした。
    主人公のレギーナは《生粋のドイツ人》で、ヒトラーの政策を教え込まれ、信じきっているひとりでした。
    けれども、ポーランド人の捕虜の青年を好きになってしまったことで、すべてが変わってしまいます。

    ちなみに、この本はドイツの代表的な児童文学作家の作品だそうです。
    あまり日本の児童文学作品ではありえませんが、「戦時中の恋愛」や「性」の問題を取り扱っています。
    「これから死ぬかもしれない(その確率がとても高い)前線へ行くのだから……、(その純潔をぼくにくれても)いいじゃないか」
    そういう考え方がまかり通ってることに、ひとりの女性として憤りを感じます。

    安全な場所にいたにもかかわらず、自らそれを手放して別の世界を見る目を持ってしまい、迫害される側に回った少女の心の動きがよく描かれていました。
    歴史では必ず第二次世界大戦を習います。
    中高生の子どもたちに、自分と同じくらいの年頃の女の子が、その当時どんなふうに感じていたのか、この本を手に取って一緒に考えてみてくれるといいなと、思いました。



    投稿日:2012/01/01

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