障がい者と向き合う、二つの家族を軸に、真正面から障がいについて取り組まれた創作童話です
ダウン症の姉を持つ育子は小学校5年生
養護学校からの帰りのバスのお迎えで育子はいつも石や砂をかけられることを母に告げられずにいた
転向してきた飯島君という気になる野球少年の祖母も実は車椅子生活であった
子供の目線から障がいについて疑問に思うこと、周りの目に傷つくこと、誤った考え方など、ストレートに問題を提起しながら物語は進みます
作者自身の妹さんが高度難聴であったため親族の気持ちは痛いほど良くわかるとあとがきに記されてました
日本は障がいについての周知がまだまだ不足で、家族の心の中は「雨かくもり」の状態
それは担任の先生の言葉にも表されていますが、残念なことにこれが現状だと思います
読みやすい物語なので小学校高学年からお勧めです
大人の方もどうぞ