やなせたかしメルヘン図書館では、「キュラキュラ」というお話で所収されていますね。
実は、表紙絵で違和感があり、気になっていたのです。
一見、怪物と勇敢な若者、という構図ですが、
この怪物に漂う優しいまなざし。
やなせたかしさん独特の柔らかい画風のせいかと思いきや…。
高い山に住むという怪物キラキラと、
ふもとの村の、キル・キリ兄弟のおはなし。
暴れん坊の弟キリが退治に出かけ、戻ってこないので今度はキルが。
兄弟愛らしい行動ですが、事態は意外な方向に。
キラキラの本当の姿。
ほんの思い込みの悲劇。
いろいろと考えさせられます。
もっと はやく しりあえば。
もちろん、これは現代でも大事な視点ですね。