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アラスカの詩 極北に生きる人びと」 はなびやさんの声

アラスカの詩 極北に生きる人びと 写真・文:星野 道夫
出版社:新日本出版社
税込価格:\1,650
発行日:2010年12月18日
ISBN:9784406054171
評価スコア 4.5
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  • 命を返すということ

     クジラを捕り解体した後、骨を海に返し、ムースを捕った後にも頭の毛皮を森へ返す。その件を読んだ時、とても気持ちが揺さぶられた。

     今のわたしたちの暮らしの中で使われる言葉の違いにだ。わたしたちは、すでに解体されパック詰めされた肉を食す。残ったものは、土に返すのではなく捨てると表現する。

     返すという言葉の根底にある気持ちは、動物と人間という隔たりのある存在ではなく、同じ地平に共に生きる動物への畏敬の念ではないだろうか。

     わたしたちは、生きるのに十分すぎる食べ物のある世界に生きている。自分の命を支えてくれる動物たちに祈りを捧げることもなければ、実際に解体する現場に立ち会ったこともなく一生を終える。

     こうして、星野道夫の文章を読むことまなければ、気づかずにすぎてしまう暮らしのあり方が、アラスカには存在しているのだ。

     便利な暮らしの中で、忘れ去られてしまったものが、アラスカにはある。なぜ人々はアラスカに向かうのか、わたしたちがすでに忘れ去ってきたもの、いや忘れたり捨て去ったりしてはいけないものが、アラスカにはあるからではないだろうか。

     少し読んだだけで、答えを出すのは早急すぎるのだが、他の作品も読み進めて自問自答みたい。

    投稿日:2019/08/18

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