夏が終わり秋の美しい自然とたくさんの可愛い動物たちが登場します。
森がいつもと違うことに気づいたりす。
誰かが呼んでいるのを感じて向かった先で老木に出会います。
てっぺんにひとつだけ、一番星のようにどんぐりがついているおばあさんの木から、昔住んでいた美しい丘の話を聞かされます。
その次の日、大きな嵐がきて、どんぐりのおばあさんの木が根元から折れてしまっていました。
話を聞いていたりすは、おばあさんの残したドングリを故郷に戻そうと考えました。
りすは、のうさぎや他の動物たちに助けてもらって、老木のふるさとを探し出します。
優しいタッチの絵に、優しい動物たち。
優しさに満ち溢れています。
そして、美しい。
動物たちが生き生きとしています。
こうして、命が繋がっていくのですね。
厳しい自然の中で必死に生きる動物や植物。
だから、美しい。
と、人間が勝手に思っているだけかもしれませんが…
それでも、やっぱり知って欲しい。
感じてほしい。
命の大切さを。
お子さんに読み聞かせをして欲しいですが、むしろ大人のあなたにも読んで欲しい物語です。
もっともっと、たくさんの人に知って欲しい。
さらに深く動物や植物のことを知って欲しいという作者の思いが詰まった解説付き。
読み聞かせの所要時間は、約13分です。