1941年フランスで刊行されたペール・カストール文庫の一冊だそうです。
戦中という時代背景をもとに、子どもたちの幸せを願って、という思いが伝わってきます。
ミシュカはこぐまのぬいぐるみなんですが、
持ち主の横暴に耐えかね、家出している最中なのです。
森をさまよいながら、ガンの会話から、今日がクリスマス・イブだということ、
何か一ついいことをする日、と知ったミシュカ。
そして出会ったのが、プレゼント配り真っ最中のトナカイだったわけです。
もちろん、お手伝いに精出すミシュカですが、最後に自分の進む道を悟るのですね。
贈り物の意味も考えさせてくれます。
古風な絵ですが、クリスマスの意味をしっかりと伝えてくれるような気がします。