ちっぽけなまめだぬきが持っている不思議な力を、十分に描ききれずに終わってしまったお話にちょっと物足りなさを感じたものの、佐藤さとるさんと村上勉さんの醸し出す世界は、なんだか懐かしくてぬくもりのある世界だと思います。
自分を殺そうとまでした男に、どうしてまめだぬきを渡したのか、自分を殺そうとまでした男が、まめだぬきを受け取ってお礼に、米やお金を届けたのか、ちょっと理解できないこともあるのですが、村上さんの描く山の風景を見ていたらどうでもよくなりました。
まだ、文字を読めない人がいた時代、あまり難しく考えなくてもいいのかもしれません。