新美南吉の名作中の名作です。
キツネの母と子の愛情たっぷりの物語なのに、絵本となると描かれた絵で印象が違ってしまう代表作です。
雪の中のお話だから、どうしても淡い表現の絵本がしっくりするのですが、その代表作が黒井健の描いた作品。
でも、何気なく手にしたこの柿本幸造さんの絵本も、決して私を裏切らない絵本でした。
多少キツネさんが人間的に描かれているように思いましたが、母と子を表現するのに合っているようにも感じられますし、手袋を買いにでかけた町の風景も幻想的で、物語イメージを膨らませるのに十分。
あとは好みだけでしょう。
う〜ん。
原作を何倍にも楽しめるのが絵本なのでした。