日本全国の、いろんなタイプの神様の名前、別名、性格、エピソードなどを一挙公開しているキャラクター図鑑風の絵本。
古事記に登場する有名な神様、民話などでお馴染みの神様、はたして「神様」に分類できるのかどうか?と微妙な立ち位置の不思議な存在などなど、割となんでもあり。
生活の中で出会う神様はたくさんあるので、結構大変だったのでは?田んぼや川、海、森、天体などどこにでも誰かはいらっしゃるので、気をつかったのだろうか?それともいつもそばに神様がいるから安心だったのか?
古代の人たちの気持ちはわからないけど、この絵本では、きっといつも一緒にいる安心感や親しみなどが感じられて、結構いい環境で生活できていたのだと思える。あちこちに、それこそいない場所がないくらい日本には神様や不思議な存在が満ち溢れ、いつも関わっていると感じていたなんて、日本人は結構な寂しがり屋さんだというべきか、神経が細やかであったというべきか。
序文の京極さんのお話を読むと、込み入った神様たちのことがスッキリ理解でき、助かります。日本の神様の他に、世界の神様についてもわかりやすく書かれていて、神様ファンクラブの入門書として大変よいのではないかと思われます。合掌