地下の貯蔵庫に穴があいて、何かが逃げていくという、ドラマチックなはじまりです。地下といえば、暗い、こわい、などのイメージなので、チリとチリリのシリーズで、とりあげるのは、正直意外でした。
ですが、よんでみて、納得。やっぱり、ふたりの行先は、どこであっても、かわいかったり、きれいだったり、おいしそうだったり、あったかかったり、やさしかったり、があふれています。
そして、ラスト。言葉はない絵だけのページですが、その展開に、なんとも幸福なきもちでよみおわりました。
いつも、自然体のチリとチリリ。だからこそ、どこへいっても楽しめ、だれとでも、友だちになれるんだろうなあと思いました。