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きみの話を聞かせて しろさめ作品集(小学館集英社プロダクション)

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民話と伝説 呪いの巻物(1) 日本のおばけ話」 渡”邉恵’里’さんの声

民話と伝説 呪いの巻物(1) 日本のおばけ話 編・著:神戸淳吉
絵:須田 寿
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:2006年03月
ISBN:9784035125105
評価スコア 4
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  • 特集!定番化した古典

    日本各地に古くから伝わる怪異譚を、子ども向けに編集。18話。
    田舎の民話、街中の怪奇現象、恨み怨霊系、ちょっとユーモラスな妖怪や地獄の使いなどもあり。能などの舞台や、落語などの話芸、映画やアニメなどにも登場するよく知られた話が多く、人気が高い演目を全部詰め込んだような豪華な内容。

    人々が着物を着て、電気や水道もない生活をしていた時代の話。
    素朴な挿絵が雰囲気を盛り上げる。
    今は、テレビやインターネット動画、漫画などもかなり派手な描写になっているので、この本だと怖いというよりも、不思議な話という印象になるかもしれない。他人事の物語だと思ったら大したことがないかもしれないが、自分がその場にいて体験していると仮定して読み進めると、恐ろしさ倍増。
    恐ろしい話ではあるが、単に脅かされるだけではなく、その場にいる人たちの人間関係や、社会事情(侍やお坊さんなど)、主人公の性格などが物語を面白くしてくれる。

    個人的に気に入ったのは「ろくろ首」。豪快な話だ。
    印象に残ったのは「おばけ車」。夜中に1つだけ車輪がある車で街中を走っていく異界の女の話だが、ちょっと寂しいような気分になった。百鬼夜行版・暴走族。
    ほかに、古典芸能でおなじみの「安珍と清姫」「佐賀のばけねこ」などは、自分が知っている話とはずいぶん印象が違って興味深い。安珍と清姫の性格が、サイコパス風で怖い。生きているうちにすでに恐ろしい性格で、生きながら魔物に変化していく清姫の描写が、現代のストーカーや異常者による犯罪を思わせる。

    結局、生きている人間が一番怖いのかもしれない。

    投稿日:2021/10/07

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