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文庫版 少年探偵・江戸川乱歩(26) 黄金の怪獣」 渡”邉恵’里’さんの声

文庫版 少年探偵・江戸川乱歩(26) 黄金の怪獣 作:江戸川 乱歩
絵:藤田 新策
出版社:ポプラ社 ポプラ社の特集ページがあります!
税込価格:\660
発行日:2005年02月
ISBN:9784591084403
評価スコア 4
評価ランキング 32,407
みんなの声 総数 1
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  • シリーズ最終作。まだまだ続くような印象ではあるが、作者の体調不良等の関係で、結果的に最後の少年探偵団の話になってしまった作品。
    1962年に1年間、少年雑誌に連載された「超人ニコラ」として発表された作品。お馴染み少年探偵団と明智探偵が、盗賊団を追い詰めていく話だが、今回は悪役も手間暇かけたトリックを駆使し、不気味な話に仕上がっている。
     宝石商の玉村少年が、自分とうり二つの少年が存在することを知ったところから物語が始まる。玉村宝石店の一家が次々と偽物に入れ変わって行き、盗賊団は一番素晴らしい宝石「青い炎」を盗み出そうとしたのだが…

     少しずつ知らないうちに身近な人たちが偽物に入れ変わって行く状況を想像し、ゾッとする。盗賊団にやとわれている天才科学者が念入りに偽物を拵えるのだが、これが本当にあったら、実に恐ろしい。
     今回、悪役はこの偽物の人間を本物と入れ替える技術でもって、宝石や美術品を盗んでいるだけだが、これが世界征服や政治的混乱、戦争などに利用されたら?と、読者に問いかけ、更に恐怖をあおってくれる。
     恐ろしい話だが、昔から有名人の替え玉伝説は数知れず存在する。意外と今でも誰かが替え玉だったりして。

     巻末の解説も毎回楽しい。
    今回、この絵本ナビでは取り扱っていないようだが、2009年刊のポプラ文庫クラッシクスでは、解説:春日武彦(精神科医)が、昭和30年代ごろの少年時代を振り返り、学校に子役をやっているという転校生が来た時の気持ちを書き綴っていた。自分の学校に少年探偵団のような特別な小学生が存在すると思う気持ち、嫉妬、様々な想像などが、生き生きと綴られ、当時、現役の少年たちに与えたこのシリーズの影響力を感じ、感心した。

     今も子役などで、働いている小学生はたくさんいるだろう。
    少年探偵は、「同級生がもし特別な任務をもって、密かに働いていたら?」という空想を与えてくれる。
    ただ、今なら探偵というよりも、スマホなどを使ってお金を稼いでいるとか、インターネットを使った事業・活動などに精を出しているのかも知れない。悪い事は、しないでね。

    投稿日:2019/10/31

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